Session1
(1) ジェシカ「5 Lessons I Learned As a Dancer」(7:23)
ダンサー(プロフィール詳細)
将来の夢を持つのは早ければ早いほどいい?そんなことは決してない!
jessicaさんが身をもって教えてくれました。ダンスに出会ったのは17歳、21歳で運命の出会いがあり、1か月後には渡米していたそうです。生きる強さ、夢を諦めない、パワフルでエネルギッシュなダンスに会場全体が感動に包まれました。
Jessicaさんがアメリカで学んだ5つのこと。その中で最も好き言葉が『LIFE IS GOOD』だそうです。良い悪いではなく素晴らしいと捉えること。大人はすぐにジャッジしがちですが、どんなことにも「素晴らしい」と捉えらえることで人生がもっと光に満ちたものに変わりそうですね。そしてJessicaさんの家族のように「人生は一度きり。やりたいことを後悔しないようにしなさい。」と子どもの夢を応援できる親でありたいと多くの大人が感じたことでしょう。
(2) 竹村 真一「Tangible earth」(21:39)
文化人類学者(プロフィール詳細)
世界で初めてインタラクティブなデジタル地球儀を開発した竹村さん。21世紀に生まれながらにして、未だメルカトル図法の地図で学んでいる子どもたちのために、21世紀の地図、『触れる地球』を披露してくれました。
『触れる地球』で分かること…それは、リアルタイムでの気象情報だけでなく、海流や海面温度はもちろんのこと、くじらや渡り鳥などの動物の動き、都市の大きさ…etc. 私たちは、まるで自分たちが地球から離れた地点から、地球を俯瞰するかのように確認することができました。
人類は進歩し過ぎて地球に迷惑をかけていると言われていますが、未熟すぎるがゆえに負担をかけているのだと竹村さんは言います。人類はこれから成長期を迎え、地球のことをよりよくする可能性を持っていると…。この言葉にどれだけの人が未来に希望を抱いたことでしょうか。
自分たちの狭い範囲だけでなく「地球規模」で、平面ではなく「球」としてモニターできる『触れる地球』。誰もが、一日も早くすべての学校に届く日を願ったことでしょう。
(3) 船橋 真俊「Synecoculture」(17:32)
エコシステム・エージェント(プロフィール詳細)
自然や動植物が、複雑に絡み合う自然のしくみ、「生態系」のバランスを元に戻すために、「協生農法」を研究している船橋さん。自然の、人間の、地球の「命」を守るために、人間だからこそできる取り組み(責任)を紹介してくれました。
人は、必要以上に自然を破壊しながら農地を開拓し、食料を得て「命」を守っていますが、その結果、地球の「命」を縮めています。これは、大人なら想像に難くないことでしょう。
避けようのない『生殺与奪』を間違った方向に進めてしまえば、自然だけでなく、人間、地球の命をも奪ってしまうと船橋さんは警告します。そして、自然を破壊せず、生き物たちだけの力で農作物を育てる『協生農法』により、生態系のバランスを積み上げ、自然、人間、地球を救えると…。
今の営利目的だけの農業を変えていくことで、縮めてしまった地球の命を少しでも伸ばすことができるなら…。『殺して、食べて、生かせてもらっている』という事実を今一度、胸に留めながら、自分たちにできることを考えていきたいと多くの人が感じたのではないでしょうか。
(4) 青山 雄二「NEWSED = NEW + USED」(10:13)
NEWSED PROJECT プロデューサー(プロフィール詳細)
世の中のゴミを『捨てるもの』としてではなく『素材』として捉え、新しい価値を与えることができたなら、世の中からゴミという考え方がなくなるかもしれない。そんな美しい未来を青山さんは私たちに提案してくれました。
私たちが排出している一般家庭ごみは何と1年間で5000万トン。上野動物園のゾウ5000万頭分だそうです。さらに企業などが出す産業廃棄物は8倍の4億トン、誰しもが深刻な環境問題だと感じることができるでしょう。
青山さんはゴミを『素材』として捉え、新たな視点で別の物として蘇らせる活動をされています。ゴミのもつ特徴を最大限に活かし、新たな商品として世の中に送り出す『アップサイクル』。私たち一人一人がゴミを出さない努力はもちろんのこと、ひとつひとつのゴミの素材を意識し、次なる命を吹き込むために今日からできること…多くの人が考えたに違いありません。
(5) 仁禮 彩香「A game to create a world without war」(11:53)
(プロフィール詳細)
「大切に思っていることは何ですか?」この答えが国や人によって千差万別であることは明白です。しかし、私たちはその価値観の違いを認め、分かり合おうとしているでしょうか。そこに未来の世界を変える大きなヒントを見つけ、独自のアイデアを披露してくれたのが仁禮さんです。
大富豪になることで勝者が決まる『人生ゲーム』。これはお金に価値観をもっているがゆえのボードゲーム(双六)と言ってよいでしょう。では、他の価値観をもった人や国が、独自の価値観を基に『人生ゲーム』を作り、子どもたちが遊ぶようになればどうなるでしょう。自然とその国の価値観を知り、認め、時には助けようと手を伸ばしたりするのではないでしょうか…と仁禮さんは訴えます。
すでに11カ国にまたがる友人の協力を得て、各国々の価値観を調べ、独自の『人生ゲーム』の製作にあたっている仁禮さん。世界から戦争をなくすための挑戦は続きます。