Session4
(1) 小川 大賀(04:09)
高校生 けん玉プレイヤー(プロフィール詳細)
小学校一年生の時に出会ったけん玉に魅せられ、つぎつぎと技も開発している小川君。
序盤からリズミカルな三味線の音色とともに繰り広げられる技の連続は、観客でいるわたしたちも身体が思わず動いてしまうような、スピード感と勢いを体感しました。
中盤にさしかかるぐらいに三味線のリズムが変調していくのですが、そこからが本当の見せ場。
スローからハイスピードへとまわるまわるけん玉にどんどんと引き込まれるかのように、釘づけになっていき、次はどんな技が出てくるのだろうかと思うほどにステージは盛り上がっていきます。
そして、プレーヤーである小川君にけん玉が、身体の一部のように貼りつく感がたまらなく、次から次へと決まる華麗な技と和の楽器である三味線とのロック感が、観客の心を最後まで離さないステージを見せてくれました。
(2) 矢倉 大夢(11:42)
高校生 プログラマー(プロフィール詳細)
中学1年生のときに出会ったプログラミングに、他の勉強を忘れるほどに没頭をした矢倉さんは、数学よりも倫理政経のほうが好きだと語ります。
それもとくに倫理の奥深さや世界観、人間の相対化などに強く惹かれていき、さまざまな思想に影響を受け、新たなプログラムの開発に成功し、18歳という若さでさまざな賞を受賞しています。
思想家を歴史とともに学ぶ段階で、その中でも ドイツの「ヘーゲル(彼)」 が説く、人間の精神や国家、歴史美学など、さまざまな分野に渡る思想から、彼の物事を体系的にモデル化する試みについて、強く惹かれ、プログラムの世界にも一貫性をもって論理的にモデル化したらどうなるかと強く影響を受けたと語ります。
その様々なことをモデル化するというやり方で導きだされた「弁証法」が、新しい発想への気付きを与えてくれたとうです。
この発想の考え方を、現代の時代に置き換えたらどうなるだろうかと思慮深く考えを巡らせ、新たなプログラムの開発に成功をしました。
中盤からは、これから来るロボットの社会進出についての話題へと変わります。一説に仕事でさえも人の手ではなく、ロボットに変わってしまうものもある。
これから人間はどうなっていくのだろうと、矢倉さんは考えました。人間は技術に負けていくだけなのでしょうか。
いえ、人間には人間にしかできないようなことがあります。
この事こそ、これからくるコンピューター世界を生き抜く大切な要素だと説きます。
「人間の人間たる所似は、クリエイティブティすなわち創造にこそある」
トーク終了後には大きな拍手が会場をつつみこみました。
(3) 齋藤 精一(12:37)
クリエイティブ・ディレクター(プロフィール詳細)
「 おおきくなったら何になるの? 」 この問いかけを齋藤さんは真剣に大真面目にみんなに問いかけ、考えて欲しいと話してくださいました。
昨年2014年に東京オリンピックがきまり、2020年に向けて、ますますあらゆるものがスピード感を持って進んで変わっていく時代になっています。
また、今の時代は、子どもでも大人でも、「 なりたい 」をずっと探し続けることができる時代になったのではないかなと思います。
少し前までは、それぞれに専門家がいて分担していたものが、今は、「 アンチ専門分野主義 / 専門分野を特定しない 」 や 「 メーカーズムーブメント / なんでも自分でつくってしまう世界 」 へと時代が移り変わってきていると言えるのではないかと説きます。
(4) 渡邊 崇(12:45)
作曲家(プロフィール詳細)
「音楽は、いつの間にかあなたの心に侵入し、サイドストーリーを作り出します。
同じ言葉でも違う意味を伝えます。音楽に対して注意深くあるべきで、作曲家は音楽に誠実であるべきです。」
私達は音楽に無防備です。劇音楽は一瞬で私達を時間や空間を超えた場所へ連れて行ってくれます。
様々な情報とともに音楽が送られます。
あなたが受け取った情報は、操作された可能性がある。
あなたの感情は、本物でしょうか。
一度、見なおしたほうがいいと、渡辺さんは提案します。
(5) 西野 亮廣(18:19)
絵本作家(プロフィール詳細)
最初はコメディアンとして会場を盛り上がらせた西野さんは、とても大切なことを子どもたちに語りかけます。
「ヨットは風で進む。帆で風を受けて進む。
追い風だったら真っ直ぐ進む。
向かい風だったら帆を操作すれば斜め前に進める。
向かい風でも、風が吹いていたらとにかく前に進める。
風がないときは大変。風がないとヨットは進めない。」
「人生でも同じ。ヨットは僕ら。
追い風は好きなこと。向かい風は嫌なこと。
向かい風でも角度を変えると良いことがある。
マイナスな力をプラスに変えて、嫌なことも笑い話にすることでコメディアンとして私はやっているのです。」
「向かい風もうまく使えば才能なのです。」
(6) Yuta(6:33)
ポイアーティスト(プロフィール詳細)
真っ暗な空間の中で光り、舞うPOIは観客を魅了しました。
LEDのポイによる演技は、ただ舞うだけではなくそのアート表現にも注目!
TEDxKids@Chiyodaにふさわしいフィナーレとなりました。
パワフルで優雅なパフォーマンスは必見です!