Session2

(1) Rinka(04:48)
高校生ヒューマンビートボクサー(プロフィール詳細

セッション2は高校生ヒューマンビートボクサーのRinkaさんのパフォーマンスとともに開幕!
数少ない女性プレーヤーの中でも国内トップクラスのヒューマンビートボックスは会場にいるすべての人を魅了しました。

パフォーマンス後、Rinkaさん直々に参加者全員にむけて、ヒューマンビートボックスがレクチャーされました。

パフォーマンスを見るだけではなく、ヒューマンビートボックスの世界に触れる。そんな貴重な機会を会場にいるすべての人が楽しむ、Unknownで素敵な時間となりました。

(2) 石川 善樹(12:27)
予防医学研究者・医学博士(プロフィール詳細

「大人も知らない自分の変え方」

予防医学という「人々を健康にする仕事」をしている石川さん。
自身の友人の実例を交えてわかりやすく「自分の変え方」を教えてくれます。

「どうすれば変えられるのか?」

自分が「変わりたい」と思ったとき、人間は新しいことを始めようとします。しかし、突然新しいことを始めても続きません。
新しいことをするのではなく、毎日やっていることを少しだけ変えてみることが、実は一番確実で大きく自分を変える方法なのです。

どの習慣を変えればいいのかわからない場合は、ある一つのことを変えることによって生活全体に影響を与える習慣(キーストーン習慣)を変えてみるのが佳いとのことでした。

(3)犬飼 博士(12:49)
ゲーム監督、eスポーツプロデューサー(プロフィール詳細

子どもの頃からゲームが大好きで、今もゲームの研究をしている犬飼さん。

「ゲーム」とは何でしょうか。

生活の中でルールを決めてクリアしていくこともゲームと言えます。「ゲームばかりしていて心配です」とよく子どもの心配をする保護者の方がいますが、ここで言う「ゲーム」はいわゆるコンピュータゲームです。

人類ははるか昔からさまざまな「遊び=ゲーム」をしてきました。
道具を作ってプレイヤー自身がゲームを作ってきました。
野球ですら誕生した当時は危ない遊びだと考えられてました。

コンピュータゲームの歴史はまだ浅く、まだ理解されない面もありますが、みんなでやることによって作り上げていく必要があると犬飼さんは考えています。

今後は、遊ぶだけではなく作ることを同時に行う「デベロップレイヤー」(デベロップしながらプレイする)が重要になってきます。

みんなでゲームの長い歴史を作っていきましょう。

(4)古橋 大地(11:30)
地図情報コンサルタント(プロフィール詳細

「エボラ出血熱を知っていますか?」という質問から始まった古橋さんのTalk。

現在、西アフリカで広がっているエボラ出血熱。多くの医療従事者たちが必死にがんばっています。日本からも募金などで支援することはできますが、お金をかけなくても日本にいながら、子どもだけでやれることがあります。

その方法とは「地図」です。

お医者さんたちは行ったことのない場所に行きます。
地図はその人たちにとって、とても大切な役目を果たします。
一般的に流通している地図では、どこに何があるかまではわかりません。

「オープンストリートマップ」という、インターネットを使って世界中の人たちが作ることができる地図があります。
知らない人同士がボランティアで作り上げる地図によって、救援活動を行う人たちを応援することができます。
これを「クライシスマッピング」と言います。

2004年に始まった「クライシスマッピング」の活動は今年で10年を迎えました。

「1億総伊能化」。
みんなが伊能忠敬のように自分で地図を作ることができる世界を目指して。

(5)松川 昌平(12:26)
アルゴリズミック・デザイン研究家(プロフィール詳細

植物を育てるように建築を育てる。

植物の形は、いろいろあるように思えるが実は単純にできています。1本の枝が2本に分かれることを繰り返して木は成長しています。一見同じように見える木も、それぞれ生きるための戦略が違い、その違いがあるからこそ形は多様になります。

植物には、単純なルールからいろんな形を作り出す生成のプロセス・環境にどれくらい適応しているかの評価プロセス・次世代に形を伝える進化のプロセスという3つのプロセスがあり、それらが回って形が進化しています。

これらのプロセスを応用して、植物を育てるように建築を育ててみようというプロジェクトを進めています。

環境に適応するような建築を作る仕組みができれば、今後50年かけて街を育てていきたい。

(6) 篠田 佳奈(13:31)
セキュリティ活動家(プロフィール詳細

一般的に「怖い」というイメージがあるハッカー。そんな彼らを、とてもかっこいいと言う篠田さん。ハッカーがどうしてこの社会に必要なのか、その理由を語ってくれました。

世界中のIPアドレスに届くサイバー攻撃の通信回数は、今や年に7万回も存在します。
その中のいくつかがWEB改ざん、ウイルス感染、情報漏洩、不正送金などにつながっています。
その他にも生活の基盤であるインフラへの攻撃によって、韓国ではATMが止まったり、イランでは原子力発電所が制御できなくなるなど、重大な事件が次々と起きています。

これらはハッカーによる攻撃ですが、彼らは一部の闇社会につながっているハッカーであり、そのような攻撃と戦っている勇敢なハッカーもいるのです。
脆弱性をいち早く発見し報告する。これらの報告を非難する声もまだ多くありますが、問題点に気づくことこそがセキュリティの第一歩であり、それを気づかせてくれるハッカーたちを篠田さんは「かっこいい」と考えています。

まだまだ世界でのハッカーの地位は低く、闇社会に行かざるを得ない人材も数多くいますが、そのような人たちに手を差し伸べ、日の当たる場所に連れ出すことが篠田さんの活動の原動力となっています。

ハッカーがいるから世界は守られているのです。