Session1

(1) Shigekix(02:57)
中学生 ブレイクダンサー(プロフィール詳細

TEDxKids@Chiyoda 2014のオープニングを飾ったのは、Shigekixさんのブレイクダンスでした。
世界最大級のブレイクダンスショーの祭典 「BATTLE OF THE YAER」の日本予選で二度の本選トーナメントに進出したその実力は本物です!

その時に激しく、時に胸を打つブレイクダンスに、自然と観客席からも息が漏れます。
熱すぎるオープニングダンスが、会場の空気を一気に非日常に変えました。

(2) 井庭 崇(17:05)
パターン・ランゲージ研究者(プロフィール詳細

「今日の話は未来を実現する、ということです。未来というのは、未だ来ていない、ということ。
僕たちは毎日毎日、未来を生きていくことになります」
未来を予測する最善の方法は、それを自ら「つくる」ことである(by Alan Key)という言葉を引用し、未来についての話を進めていく井庭さん。

「幸せは何か、とても曖昧でもやっとしたもの。自分たちで幸せのかたちに名前をつけて、自分たちで定義にする。自分たちの幸せの言葉の辞書は自分たちでつくるしかない」
幸せについて話す時間をつくり、言葉にしていくとみんなが理解して共有して話し合って、
明日もあさっても覚えておくことができる。

「幸せのかたちに名前をつける」ことで、
1.あいまいな未来イメージが明確になります
2.覚えておきやすくなります
3.他の人と共有して、話すことができるようになります

さあ、「幸せのカタチ」に名前をつけてみましょう。「どんなときが、幸せ」か、それを言葉にしてみましょう。自分たちの未来をつくる辞書をつくってみましょう。

(3) 中石 真一路(13:42)
難聴者向けコミュケーションシステム「COMUOON」開発者(プロフィール詳細
「わたしの夢です。世界中の人々の伝える、聴こえるをデザインしていきたい」
中石さんはスピーカーの4年間研究をしましたが、当時勤めている会社は全く相手にしてくれませんでした。中石さんは会社を飛び出して研究を続けました。

中石さんは、きこえのユニバーサルデザインを目指して、
スピーカー「COMUOON」によって、話して側が聞こえやすい音がを創りだす技術を開発しました。

今、聞こえていることが当たり前だと思っていませんか?

補聴器をつけているひとは、「難聴者」と呼ばれます。
メガネをつけているひとは、「難視者」とは呼ばれません。

おかしくないですか? 同じ能力を低下したものを補助するものなのに。

「私が解決したいのは聞こえではなく、人と人とのコミュニケーションです」

(4) 松谷 知直(07:33)
中学生 学習障害活動家(プロフィール詳細

みんなに伝えたいこと。

「学びたい気持ちをあきらめないでください」

大人のみなさんに伝えたいこと

「なんでできないの?」ではなく、「どうやったらできるか一緒に考えよう」と、
僕は言って欲しかったです。

「iPadは教科書でありノートであり鉛筆であり消しゴムです」
松谷さんはそう語ります。
松谷さんは小学1年生の時に、読み・書き・計算に著しい困難があることがわかりました。
当初は周りと同じように紙と鉛筆で勉強していましたが、うまくいかず、
小学5年生の時に不登校も経験しました。そんな時に障害のある子ども教育を支援するDO-ITジャパン出会い、iPadを利用して勉強することと出会いました。

しかし、最初、学校はiPadを学校に持ち込むことを許してはくれず、松谷さんは学校を説得するのに大変苦労しました。
自分にあった学び方を選択することができれば、みんなが公平に学べるのではないか。
松谷さんは考えます。

「障害は社会の中にあり、困っていることがなくなれば、それは障害では無くなる」
松谷さんは、スピーチの最後をこう締めくくっています。

「もっと自分らしく学べる世界へ」

(5) 近藤 玄大(11:15)
未来の筋電義手「handiii」開発者(プロフィール詳細

近藤さんは筋肉の動きをセンサーで読み取り、思い通りに動く義肢を開発しています。
これは、手を失った人でも、思い通りに動かすことができます。
この技術自体は戦前からありましたが、150万円位していました。
近藤さんは、それを材料費だけだが、3万円くらいでできるようにしました。

「僕は障害者というのは、乱暴な言葉だと思っています」
近藤さんは言葉を続けました。

「障害というのは、人に対して使うべき言葉ではない」
「障害というのは、人にあるのではなく、人と環境がうまく噛み合わない場合に使うべきである」今みなさんが暮らしている環境は、両手を持つ人を前提に作られています。

その環境で、手を一本失うということは、環境に不整合起きているのです。
手を失う前は、当然以上のことができますが、事故で手を失った後は、当然のことができない。
その状況を、「マイナスをプラスに変え」、「様々な人が携われるように」する。
手がない=障害、とならない世界を目指して開発を続けていく、近藤さんの取組みをご覧ください