英国王立芸術大学院ヘレンハムリン研究所 シニアリサーチフェロー
▼略歴
マンチェスター芸術デザイン大学で美術品と美術史について学んだ後、東京芸術大学に留学し、日本政府より彫刻科国費奨学金を受け、ニューカッスル大学 国際文化財研究センターより博士号を取得。
現在、英国企業をはじめ、国際的に著名な企業に対しても、インクルーシブデザインについてレクチャーし、ワークショップを開催している。2010年には、英国のデザイン雑誌「Design Week」より「Hot 50:デザイン業界で最も影響のある50名」に選出された。
1971年から1998年まで日本で過ごし、ジャパンタイムズ紙のアートコラムニストとして活躍。視覚障害を持つ人々のために、美術館所蔵の美術工芸品を鑑賞する方法を研究する非営利団体、アクセス・ビジョンを設立。
英国に帰国後、2000年にヘレン・ハムリン研究センターに入り、インクルーシブデザインに関する技術知識の共有を目的とした”The Challenge Workshops”を企画・運営する。
平等と相互利益に基づく共同デザインプロセスを用いて、デザイナーと社会的弱者といわれる障害者や高齢者達との創造的なパートナーシップの開発が主な研究テーマ。彼らをデザインプロセスの中に巻き込む方法を見つけ、イノベーションや包括的思考(インクルーシヴシンキング)を喚起し、社会的弱者だけでなく全ての人々にとってよりうまく機能するプロダクトやサービス、コミュニケーション、そして環境のデザインすることを目標としている。
彼女が運営する「The 24 and 48 Hour Inclusive Design Challenges」は、全世界20都市で開催され、世界中から700名を超えるデザイナー達が参加した。
2011年には、ボスニア、クロアチア、マセドニアでのプロジェクトが、クロアチア共和国の都市ザグレブで開催されたデザインコンペティション「D Day」でグランプリ受賞。そして2012年、クロアチアで開催された「Croatian Design Biennale and the Association Mrak, Network for Development and Creativity」では、国際審査委員賞を受賞。そして、2013年にブリティッシュカウンセル本部で開催されたクロアチアデザインワークショップ展示会のメインテーマとなる。
▼関連リンク
英国王立芸術大学院ヘレンハムリン研究所
クロアチアデザインワークショップ展示会に関するレポート
▼写真クレジット
撮影:Petr Krejci