人工知能「ボナンザ」開発者

▼略歴
SF映画での、機械が思考し、人間と会話する場面。研究は日夜進んでおり、いまやSFに登場するような人工知能も夢物語ではなくなってきている。保木邦仁氏は、そんな人工知能の開発者。2003年に東北大学理学研究科化学専攻修了して理学博士になり、同じ年にトロント大学化学科博士研究員に。2010年より電気通信大学特任助教と様々な場所で活躍。

彼が開発した人工知能「ボナンザ」は、2005年にリリースされた6万局の棋譜データを学習した将棋プログラム。同プログラムは、将棋有段者と対戦し、続々と彼らを破っていった。2006年には、世界コンピュータ選手権に初出場して、初優勝。2007年には、将棋の渡辺竜王と対戦し、あわやのところまで追い詰めるもおしくも敗戦。この勝負の様子は、書籍化された。

現在での研究課題は、思考型ゲームにおける合議法の展開と名人の知を超える人工知能の開発。彼の人工知能の領域から見る未来の姿とはどのようなものなのでしょうか。

▼著書
『ボナンザVS勝負脳―最強将棋ソフトは人間を超えるか』(共著)

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