新年明けましておめでとうございます!

昨年2012年10月28日に、皆様のおかげで、TEDxKids@Chiyoda2012を無事開催することが出来ました。80名を超えるボランティア、19名の登壇者、22社のパートナー企業/団体、大人と子ども含む約300名のメイン会場参加者、そして7,700名を超えるインターネット視聴者という多くの方々と共に、広めるべき価値あるアイディアを共有する創造的な場を作ることができました。本当に感謝の言葉でいっぱいです。

2013年も実験的な新しい取り組みを行なっていき、未来を作る子ども達と子どもの環境を作る大人達に向けて、インスピレーションを得られる場を作り上げていきます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

当日のスピーチ内容(TEDxTalk)を、TEDが管理するYoutube チャネルにアップロードしました。TED の7つのテーマから、それに当てはまる5つのテーマ(TECHNOLOGY、ENTERTAINMENT、DESIGN、EDUCATION、GLOBAL ISSUES)に分けて、簡単に紹介いたします。全てご覧になりたい方は、下記紹介順で再生リストも用意してありますので、そちらをぜひご覧ください。


再生リスト

全部で4時間ほどありますが、映画を2本見る感覚で、2日に分けて見る、もしくは作業中にラジオ替わりに聞き、気にったTEDxTalk だけをあとで見るなどして、見て頂けたらうれしいです。
人生に良い刺激を与えられる登壇者の価値あるアイディアやストーリーを見て、今年一年をどう過ごすかを考えてみてはいかがでしょうか?少なくともくだらないTV 番組で時間を過ごすよりは、はるかに価値があることだと信じています!
もしお子さんがいらっしゃる方は、ぜひ一緒にご覧になり、気づきや学びを話してみてはいかがでしょうか?

TEDxKids@Chiyoda 2012 TEDxTalk 再生リスト


テーマ:「TECHNOLOGY」

(1) 浅田 一憲「色が見えたら、心も見えた」(15:54)

医学・メディアデザイン学博士、詩人(プロフィール詳細
色を見分ける事が難しい色弱の人に向けて、数々のiPhone/iPad アプリを無料で開発された浅田さんの開発過程で得られた気づきと学びを共有してくれます。技術のあり方について考えさせられました。

(2) 田中 浩也「修理の創造性」(12:19)

ファボラボジャパン発起人(プロフィール詳細
「リペア・デザイン」というアイディアを共有し、最後に創造的な修理の文化を生み出すシンプルな方法を提案されます。身の回りにある全てのものが、学びの源なんだと思いました。

(3) 保木 邦仁「コンピュータ将棋への挑戦」(14:23)

人工知能「ボナンザ」開発者(プロフィール詳細
コンピュータ将棋のレベルを飛躍的にあげた伝説の人工知能「ボナンザ」の開発経緯やコンピュータ将棋の世界について、子ども達にも分かりやすくやさしい口調でお話されます。


テーマ:「ENTERTAINMENT」

(1) 木嶋真優「ヴァイオリン独奏」(12:22)

ヴァイオリニスト(プロフィール詳細
クラシック界の巨匠ムスティスラフ・ロストロポーヴィッチから「世界で最も優れた若手ヴァイオリニスト」と評される木嶋さんの美しい演奏をお楽しみください。演奏後、彼女の音楽家としての人生について語ってくれます。

(2) 鈴木 裕之「ヨーヨーパフォーマンス」(3:24)

ヨーヨーパフォーマー、3年連続世界チャンピオン、ギネス記録保持者(プロフィール詳細
前代未聞の世界大会1A部門で3年連続優勝を成し遂げ、2012年の世界大会では再び世界チャンピオンに返り咲いた鈴木さん。m-flo の☆Taku Takahashi からプレゼントされた曲で、世界最高峰のパフォーマンスを披露してくれます。

(3) 中野目 崇真「フリースタイル・タップダンス」(6:29)

フリースタイルタップダンサー(プロフィール詳細
日本のトップタップダンサーHIDEBOH の愛弟子で、現在小学6年生の中野目くんによる和とタップダンスが融合した唯一無二のパフォーマンスをお楽しみください。あまりのかっこ良さに目が離せなくなります。

(4) Memorable Moment「ダンスパフォーマンス」(5:48)

振付師、パフォーマー(プロフィール詳細
2012年、振付師の世界大会「VIBE DANCE Competion 17」で、日本人初出場で3位受賞の快挙をなしとげ、その後DANCE@HERO で優勝という栄冠を勝ち取った表現集団。独自の世界観と洗練された高い技術から生み出されるパフォーマンスをお楽しみください。


テーマ:「DESIGN」

(1) 栗原 福太郎「狂言を新しいコミュニケーション方法としてとらえ直してみる」(12:20)

狂言・伝統芸能愛好者(プロフィール詳細
TEDxKids@Chiyoda 2012 Kids Talent Search より選出された中学1年生。狂言が新しいコミュニケーションプロトコルになるという栗原くんの狂言を交えた素晴らしいプレゼンテーションをご覧ください。

(2) 新造真人「私にしたい事をさせてあげない僕」(12:16)

日常の探求者(プロフィール詳細
TEDxKids@Chiyoda 2012 Kids Talent Search より選出された高校3年生。中学生時代の葛藤から、アートやデザインを通じて、人を巻き込み、力強く生きる高校生の新造くんは、ある大切なことに気づきます。思いのこもった熱いプレゼンテーションをご覧ください。

(3) ドミニク チェン「F/UTURE = Free + Culture」(16:10)

クリエイティブ・コモンズ・ジャパン設立理事(プロフィール詳細
インターネット時代のための新しい著作権ルール「クリエイティブ・コモンズ」が醸成するフリーカルチャーについて共有してくれます。最後に、投げかける問いは、私たちの思考パターンと行動パターンを見直すものになりそうです。

(4) 鳴川 肇「行き止まりのない世界地図」(20:05)

オーサグラフ開発者、建築家(プロフィール詳細
2015年に高校の教科書に採用される新しい世界地図「オーサグラフ」について共有してくれます。この地図は、世界を新しい視点で見つめなおすきっかけを与えてくれます。”図画工作は、手を動かす数学だ”という言葉に感動しました。


テーマ:「EDUCATION」

(1) 岩澤 ゲイティ「Early Learning – The best gift for a child」(18:22)

湘南インターナショナルスクール学長(プロフィール詳細
幼児教育は、子どもにとって最高のプレゼントだというゲイティさんが実践されている方針を一つ一つ丁寧に共有してくれます。赤ちゃんを持つ親やこれから子どもが生まれる方にぜひ見て頂きたいです。

(2) 小野寺 愛「子どもを再発見する」(19:57)

「ピースボート 子どもの家」代表、2児の母(プロフィール詳細
世界で初めて船の上のモッテソーリ保育園「子どもの家」を起ち上げた小野寺さんは、”小さな時に徹底的に愛された子どもは、人生の半分は成功したようなものなんです”と言います。世界を既に7周し様々な世界を見てきた知恵や経験、データに裏付けされた知識、そして愛さんの思いが込められた素敵なプレゼンテーションです。

(3) 古賀 健太「Quetion Learing」(12:38)

GAKKO プロジェクト代表(プロフィール詳細
インターネット時代における新しい”GAKKO”を実践されているイェール大学の学生である古賀さんは、知識や技術を習得する場ではなく、インスピレーションやアイデアのための場の重要性についてお話します。その活動はWIRED誌にも取り上げられるなど、新たな学びへの挑戦として注目されています。

(4) 渡邊 奈々「Empathy」(8:46)

アショカ・ジャパン創設者/ディレクター、写真家(プロフィール詳細
現在、日本で活躍される多くの社会企業家たちに多大な影響を与えた渡邉さん、社会が破綻してくると多くの人達は、リーダシップ教育というものに飛びつこうとするが、本当に必要なのは、まずEmpathy(共感)教育だと言います。


テーマ:「GLOBAL ISSUES」

(1) 税所 篤快「Breaking The Wall」(10:28)

e-Educationプロジェクト代表(プロフィール詳細
教育格差を解消する”バングラディシュ版ドラゴン桜”を行う早稲田大学の学生である税所さん、活動を始めたきっかけや現在の取り組みについて語ってくれます。真剣な取り組みをあえてユーモア溢れるプレゼンテーションで披露してくれました。

(2) 須藤 シンジ「違いは、個性。ハンディは、可能性。」(23:14)

ピープルデザイン研究所代表理事(プロフィール詳細
ファッションやデザインなどの世界に居た須藤さんは、ご自身のお子さんが重度の脳性麻痺で生まれてから新しい人生を進むことになります。障害者に対するStigma(烙印≒先入観)というバリアを壊して、障害者の子ども達が自分で生きていける世界を作るために「People Design」という考えを提唱し、活動をしています。

(3) マクジルトン・チャールズ「現場から世界が見えてくる」(12:40)

マクジルトン・チャールズ(プロフィール詳細
日本にも1950万人の人達が貧困層にいて、その中で78万人が食に困っていると言います。そういった人たちに食を提供するチャールズさん。ご自身の経験や教訓を共有してくれます。

(4) 本村 拓人「創造力の分散化」(13:17)

株式会社グランマ代表取締役(プロフィール詳細
元バックパッカーで世界38カ国を周り、『「貧困」とは、”想像力が枯渇している状態”。その「貧困」を解決したい』という思いで活動する本村さん、現在、年間300日間ほどアジアに滞在し、低所得者層の創造力を喚起し、社会構造の変革に取り組んでいます。